2006年 04月 30日
そして最低な日曜日 _1 |
日曜日の朝、「男友達と飲みに行く」と言い訳して出てきた彼がシャワーを浴びて帰るわけにも行かず、1人だけシャワーを浴びるほどの勇気もなく(っていうか恥ずかしいし待たせるのもイヤ)、「どうせ家に帰るだけだから」と身体を洗わずにホテルを出た。「こういうのって、シャワーを浴びても浴びなくてもバレるんだってね。森瑤子さんの小説に、焼肉を食べるといいって書いてあったよ。他の匂いを重ねづけして紛らわすんだって。」なんて、笑いながら少しシリアスになりながら他愛もない話をした。
彼は丁寧にも途中まで歩いて送ってくれて、名残惜しさ半分後ろめたさ半分な気持ちでお別れをする。彼は家に帰って怒られないだろうか、今後まだこの人と一緒にご飯を食べたりお酒を飲んだりすることができるのだろうか、色々な不安や心配を抱えたまま、日差しの強い素晴らしいお天気の中、彼とお別れ。
彼の後姿を見送っていたら、なんと彼から電話(あー、紛らわしいね。こっちは付き合っている彼ね)。見ていたのかと思うようなタイミングで、ギョっとする。小心者なのでオドオドしながら電話に出る。するとなぜか機嫌のよい彼。普段は休みの日に外に行くなんて絶対に言い出さない人なのに、「天気もいいからどこかに遊びに行こうよ」というお誘い。珍しい。私が誘ったって迎えに行ったって外に出ない人なのに、こんな日に限って上機嫌。「昨日の夜、他の男の人と一緒に眠ってしまって、まだ身体も洗っていないから会えない」なんて言える訳もなく、「既に君が外に居るなら、すぐに自分も家を出るから早く会えるね」ってことで話が決まってしまい、30分後に待ち合わせをした。
今から家に帰っていたら到底間に合わない。シャワーを浴びられるところなんてない。せめて洋服を買って着替えをすることくらいしか、今の私にはできることはないのかも。ということで、全身着替えるために洋服を買う。あぁ、この洋服にはもう忌まわしい記憶がまとわりついて、純粋な心では着られないなぁなんて思いながら、無駄遣い。罪悪感と謝罪の念も込めて、靴以外、下着まで全て買い換えて着替えた。肝心の身体はそのままだけれど、それを包む鎧は新調されたからこれで後ろめたい気持ちは半減!・・・なんてことになるわけもなく、重い気持ちのまま待ち合わせ場所に向かう。
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by xxx-usagi-xxx
| 2006-04-30 23:55